人は、生まれてきたからには、必ずしも最後はくる。
しかし、老衰ではなく病気や事故など、突然の事に本人よりもその家族が受け入れられない場合が多い。
そのため、患者のケアをする事も大事であるが、戸惑っている家族に対して、精神面のフォローをする事も当然、大切になってくるだろう。
実際に、亡くなってからも、ずっと忘れられずにいる方々が多い。
そして、亡くなったショックから何もしてあげられなかったと何年、いや何十年も後悔している方々も決して少なくないだろう。
多くの家族が、何もしてあげられなかったと言葉を漏らす。
看護師は、家族の気持ちになり、最後に患者と家族が、後悔がないようにするために、家族と一緒にエンゼルケアをする事が大切だ。
エンゼルケアを一緒に行う事で、患者との振り返りをする事ができる。
また、家族が、最後のケアに、携わる事ができた事で、何もしてあげられなかったと思う事のない様にする事が重要なのだ。
亡くなっても耳は聴こえている。
身体を拭きながら、声をかけて、頑張ったねと話かける、家族が多い。
看護師として、エンゼルケアは死に直面するため、できれば避けたいと感じる人も多いかもしれない。
しかし、患者に対して、お疲れ様でしたと、身体を綺麗にして、お見送りする大事なケアだ。
それは、患者にとっても家族にとっても、最後の大事なケアといえる。
そんな、大事な時間に看護師は、携わる事ができるのだ。
エンゼルケアとは、看護師にとって、患者とその家族の最後の架け橋のお手伝いなのではないだろうか。